「自分の敵を愛しなさい」

 今日の箇所は、イエス様が12人の弟子たちを選ばれた後、平地で語られた説教の続きです。ここでイエス様は、まず「あなたがたの敵を愛しなさい」と神の子として、キリストの弟子としての生き方を語られました。また良いことをしてくれない人にも良くしてやり、返してもらうことを期待せず貸しなさいと、人に対して、私たちの理解を超えた寛大さとあわれみを表しなさいと語られます。しかしイエス様は、求められただけでなく、そこには主の「恵み」と「報い」があり、そして「いと高き方の子ども」としての生き方であることを示されました。さらには、その生き方を可能とするのは、「父があわれみ深い」からであり、イエス様自身がこの後、その生き方を十字架と復活によって実践されます。私たちは、このキリストの十字架と復活ゆえに、神の子とされ、神の愛が注がれ、聖霊の助けにより、私たちの力では到底生きることができない「自分の敵を愛する」という生き方に生きることができるのです。日々、キリストの十字架と復活に感謝して、神の子として、愛に生かされ、愛に生きたいと思うのです。

関連記事

  1. 「尽きない主のあわれみ」哀歌3章19~33節 今村裕三師

  2. 「いつも神の前に」使徒の働き24章1~16節 

  3. 「どんな時にも主に信頼せよ」詩篇62:5-8

  4. 「私たちは神の中に生き、動き、存在している」使徒17章22~…

  5. 「神の国の奥義」ルカ8章1~18節

  6. 「励ましと喜びの手紙」使徒の働き15章22~35節