会堂司ヤイロは、会堂(ユダヤ人の礼拝場所)の責任者で、人々からも尊敬される立場でした。そのヤイロが、イエス様の前にひれ伏して、重い病気の娘に手を置いて救ってくださいと願います。イエス様はヤイロと一緒に家に向かいますが、その途中、12年間長血を患っている女がイエス様の衣に触れるという出来事が起こります。女のために足止めされているところへ、ヤイロの家から「お嬢さんが亡くなった」と使いが来ます。絶望するヤイロにイエス様は「恐れないで、ただ信じていなさい」と言われます。家に着くとイエス様は娘を生き返らせてくださいました。娘の死の知らせという絶望的な状況で、ヤイロは「ただ信じていなさい」というイエス様のことばを握りしめました。人間的に考えるとどうにもならない絶望や恐れの中でも、他の何ものでもなく、ただイエス様のことばを信じ、信仰によって依り頼むとき、神様は私たちの理解を超えた大いなるみわざを行ってくださいます。