10月中旬にオランダで、「終末」を信仰し、9年間地下生活をしていたある一家が世界中で話題となりました。この家族は、世の終わりを待ち、外界との接触を遮断していたようです。キリスト教も「終末」を信仰していますが、しかし世の終わりをただ待つだけの「終末」を信じているわけではありません。キリスト教は、イエス・キリストがこの世界の真の王として再び来られることを待っているのです。そして世の終わりというよりも新しい天と地の完成を待ち望んでいます。そして聖書は、待つ時代にある私たちに、キリストは思いがけない時に帰ってくるので、目を覚まして、主の思いを知りながら、備えておきなさい、と語ります。それは隠居生活するような消極的な待ち方ではなく、神様からの賜物を用いて、今与えられた働きを全うし、積極的にキリストが来られることを待つという忠実な信仰が期待されています。ですから私たちも「腰に帯を締め」、目を覚まして主を待ち望む者でありたいと思います。