いずれ弟子たちの前からいなくなってしまうこと、そして再びこの地に来られる日のことを語られたイエス様は、続けて弟子たちに、「いつまでも祈るべきで、失望してはいけないこと」をたとえ話を用いて教えられました。そのたとえ話とは、ある無慈悲で不正な裁判官がおり、その裁判官に1人のやもめが訴えを取り上げて欲しいと願い出で、その裁判官は最初取り扱うことはありませんでしたが、あまりのしつこさに、ついに応じるという内容でした。この裁判官を例にイエス様は、無慈悲で冷酷な裁判官でさえ、求め続ける者の声に聞いたなら、全き愛なる神様は、選ばれた者たち、すなわち神の子どもの祈りに必ず聞いてくださり、そして事を行なってくださるということでした。しかしそれが具体的にどのように起こるのかは分からず、「信仰が見られるでしょうか」と信仰による忍耐が必要であることを示唆されました。私たちにも祈りが与えられています。苦しみの最中にあり、失望と思えるような状況においても、私たちは失望することなく祈り、私たちの祈りに聞いてくださる主に信頼し、主が働かれるその時を待ち望みましょう。
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